世界文化遺産に登録された
100年以上住み継がれる
世界三大巨匠 建築家「フランク・ロイド・ライト」の有機建築
彼の建築は、有機的建築(Organic Architecture:オーガニックアーキテクチャー)の理念に基づいています。
有機的建築とは生きている建築で、それは時代に適し、土地に適し、人に適している建築のことです。
決して流行りに左右されることなく、恒久的な美しい佇まいと安らぎ、落ち着き、居心地の良さを追求した建築なのです。
フランク・ロイド・ライトとは?
フランク・ロイド・ライトは世界屈指の建築の巨匠として知られています。
彼は生涯に1191にものぼる作品を遺し、その内460作品が実現され、300軒以上が現存し、いまだに住み継がれています。
それは建築設計以外に家具やグラフィックスのデザインも含まれます。
これは一人の建築家の業績とは信じがたい数と実績です。
また、彼が91歳で他界する直前まで約70年間にわたり、精力的に活動を続けたことも驚きに値します。
日本にあるライトの建造物
わが国にもフランク・ロイド・ライトの建築物は4軒も残されていています。
日本の文化が大いに取り入れられた建築であるが故に、日本人にも安心と居心地の良さを感じさせるのかもしれません。
重要文化財 自由学園 明日館
(1921年)
羽仁吉一、もと子夫妻が創立した自由学園の校舎として、ライトが設計しました。
明日館建設にあたり羽仁夫妻にライトを推薦したのは遠藤新で、帝国ホテル設計のため来日していたライトの助手を勤めていた遠藤は、
友人でもある羽仁夫妻をライトに引きあわせました。
夫妻の目指す教育理念に共鳴したライトは、「簡素な外形のなかにすぐれた思いを充たしたい」という夫妻の希いを基調とし、
自由学園を設計しました。
旧帝国ホテル本館(1923年)
1923年の関東大震災で周辺の多くの建物が倒壊した中、ほとんど無傷で震災に耐えた当建物。
平等院鳳凰堂や寺社仏閣の要素を多く取り入れた、厳かで重厚感があるにも関わらず、迎え入れてもらえるような感覚になる建築物です。
重要文化財
ヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)
(1924年)
山邑家別邸として1918年にライトが設計しました。
1974年(昭和49年)には、大正年間の建物として、また鉄筋コンクリート造の建物として初めて、国の重要文化財に指定されました。
日本では建築当初の姿をほぼ完全に残すした唯一の建物です。